R&Dプロジェクトは、2023年にスタートし、製品化へと加速させています。第3回目となる導入予定施設での実証実験を5月下旬から6月初旬の2週間にわたって実施しました。実際の導入に向けて、また一歩前進! 今回は主にParcelPalのウェアアップデートにフォーカスした実験内容についてお伝えします!
チームは、実験に向けて、アッカーマンステアリング車両向けのコアプラットフォームを開発しました。濱海施設での実験前にバーチャルシミュレーションを実施しました。このプラットフォームは、バーチャル環境で車両の詳細な制御を可能にし、障害物の検知と回避を実現します。
今回の大きな挑戦は、自社で構築・開発したeHMIプロトタイプを旧モデルのParcelPalにインストールし、テストしたことです!
さまざまなアニメーションで歩行者に重要な情報を表示するように設計されたLEDマトリックススクリーンをご覧ください!
eHMIシステムのもうひとつのコンポーネントは、車両の周りを取り囲むLEDライトストリップです。車両が待機しているときや危険が検出されたときなど、車両の状態に応じて色が変わります。
今回、施設の広範なエリアをマッピングし、このマッピングに基づいてテストを実施しました。各エリアのマッピングデータを結合することで、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を用いて施設全体をカバーする地図を作成することに成功しました。これにより、自律走行車両が現在の位置を推定し、周囲の状況を把握できるようになります。
次のステップでは、地図のサイズと障害物検出の改善に重点を置き、実際のフィードバックを得るために出来る限り施設でテストを行う予定です。
弊社の自社開発車両への取り組みは、様々な社会課題へのソリューション提供を目指しています。実用化されれば、介護施設へ入居している高齢者の自律を支援し、心身の健康を向上させるだけでなく、施設職員の負担を軽減し、生活の質を向上させることに繋がるでしょう。より良い未来の社会を実現しましょう!